■ 平成18年1月28日 上北沢桜並木 胴巻き撤去と不定根の確認 ■
区番号
樹木No.
胴巻きを撤去する前
状況・作業の内容/対策
胴巻き撤去作業と不定根確認
胴巻き撤去作業後
9
BCe7

日当たりが良いので枝ぶりは良い。花芽もついている。車に何回もぶつけられているので、傷んでいる。胴巻きの中は空洞もある。

桜の状況からみれば、胴巻きをはずしても良いが、車から守ることが先決。再度胴巻きをして、運転者の目線に注意を喚起するテープを巻く。

16
CDe7

1−2年で枯れる可能性がある。ナラタケモドキにかなりやられている。根がナラタケに攻撃されている。花芽は先端しかついていない。疲れきっている。

全体を小さくすることで、樹勢を回復させる。胴巻きははずす。

29
DEw1

枝を見ると若返っている。幹のほとんど材がなくなっている。根一本で持ちこたえている。上部の枝を切っているので、バランスが良くなって倒れる危険は少ない。傾いた内側にきのこがたくさん出ている。これは、腐った材だから、きのこ(カワウソダケ)が発生している。

軽くすることが、最もこの木の再生に役立つ。だめな枝を落とし、良い枝を残していく。この方法が今後養生している間大切。上部は胴巻きははずす。下部だけ、空洞部分をカバーする。

38
BCw6

細い根が、茶色に染まって、敷き詰められている。岡だんご虫、ゴキブリがあらわれる。大きな損傷は見られない。胴巻きの効果で樹勢は回復した。横に古い損傷の箇所を発見。太い根(不定根)が発生した状況は無い。

胴まきは撤去する。

44
ABw7

ピートモス入りの胴巻きが有効だ。枝ぶりが悪い。このまま元気な木になるには形が悪すぎる。幹に欠陥を持ってしまった木は、時間をかけていけば、並木に適した木として良くなる。

胴巻きを必要とする箇所は、空洞のある場所や根に近い所。空洞の中に根が誘導され地面に着くことが一番望ましい。枝をまっすぐにしていく剪定を繰り返して、5年後、10年後養生をしていけば良くなる。上まで胴巻きをかけると水分が沁み込まないので、下部だけ巻きなおす。ピートモスをいれて、発根を促す。

45
ABw6

空洞にピートモスの詰め物をしてある。ピートモスが機能している。幹コルクが回りこんできている。こぶが出ているのは、良い。細かい根がみんな乾いて、生きている根は少ない。空洞の中に根が出ている可能性あり、枝,芽はよく出ている。途中いい根が出ているが上に巻き込んでいる。ヤモリが越冬している。直径2pの不定根が発育している。下にしっかりとのばして、地面にしっかりと来ている。

下部だけ胴巻きをする。誘導しなくてもいい根ができている。