■害虫(コスカシバ等)の駆除■

1.日時・天候:
2006年5月7日(日) PM1:00 から PM3:30(小雨)

2.参加者:
10名
(敬称略)和田、森田、中村、佐藤(信)記
小池、佐藤(三)、野口、青木、荒井、井上

3.作業内容:
2グループ(AB、BC のブロック、CD、DEのブロック)で作業
1)<ヤニ>の出ている箇所の個数を記録。
2)<ヤニ>の出ている箇所に穴を見つけ、幼虫を探しだす。そしてつぶす。
3)穴には、殺虫剤( キンチョ―ルE)を吹きかける。先は3方向の噴射式。
  ノズルが針先のように長く尖っているため、細い穴に直接吹き掛ける。
4)開けた穴の傷には、トップジンMペーストを塗りこむ。

4.結果:
合計296個、6.0個/本、8匹の幼虫を発見、駆除。
幼虫は5−10mmの長さで、樹皮と幹の間にいる。 

  

ABブロック:76個(8.4個/本)
   1−16、 2−19、44− 4、45− 4、46− 1、
  47− 4、48−12、49− 8、50− 8
BCブロック:71個(5.9個/本)
   4− 8、 5− 6、 6− 8、 7−10、 8− 2、
  38− 3、39−11、40− 0、41− 1、42−11、
  43−11、51−0
CDブロック:92個(6.1個/本) 
  10− 0、11− 0、12− 0、13− 1、14− 0、
  15− 5、16−20、17− 0、30−12、31− 5、
  32−29、34− 4、35− 2、36− 3、37−11
DEブロック:57個(4.8個/本)
  18− 2、19−11、20− 6、21− 4、22− 3、  
  23− 0、24−14、25−11、26− 4、27− 0、
  28− 0、29− 2
{区設定コード}−{<ヤニ>の出ている箇所の個数}

5.評価: 
・全体で合計が296個、6.0個/本と前回の調査(60個は見方が不正確?)より圧倒的に増加している。
・若木(10年位まで)には、ほとんど寄生しない。
・ABブロックでは1本あたり 8.4個とコスカシバが寄生し、寄生率が高い。それに反して、DEブロックは、1本あたり4.8個と被害が少ない。
・古木が多いDEブロックに意外とコスカシバが少ない。
・下位部分、特に根元近くに<ヤニ>が多く見られた。

6.感想:
・スカシバコンの効き目はあるのだろうか、スカシバコン装着は、昨年5月と今年2月であった。 
その効果を考えると、結果として、昨年5月は遅かったのではないか。
昨年5月時既に幼虫であったものが、成虫羽化し、スカシバコン対策を採っていたにもかかわらず、昨年秋に大量さなぎを宿った。これが今年のヤニの数が多い原因ではないかと考えられる。
今年2月のスカシバコン装着の効果と今回の幼虫退治の効果に期待したい。
・ABブロックの桜木に代表されているように、桜並木の弱体化が激しい。
・No.32、No.16にコスカシバ発生が抜きん出て、やたら多い(隣が少ないのに)。
キノコの害に犯されているとコスカシバが入り込みやすいのではないか。
・ABブロックが、被害多いのは、車の排気ガスや車による擦傷が影響している可能性が大きいとも考えられる。