■2019/03/31(日) 「地域風景資産の見学会の催し」に協力しました
時間:10:00〜12:30
この催しは公益社団法人日本建築家協会世田谷地域会が主催したものです。
内容は、世田谷の地域風景資産86か所を回って、資産そのものの内容と資産を維持・管理している取り組みを知りたいとのことで、今回は都合5回目の開催とのことでした。
参加者は、建築家協会の方々以外に世田谷区区報で一般公募してお集まりいただいた方々で、主催者側の方を含めて約40人でした。
桜の開花がちょうど良い時期になり、桜並木を歩く人が多くなると思い、心配しましたが、事故もなく、ほゞスケジュール通り進行し、無事に終了しました。
写真:桜並木における主催者の説明
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対象とした風景資産は以下に示す6箇所ですけれど、案内人にお願いした「桜並木会議」の野口欣一さんの希望で、「勝利八幡神社」も加えられました。
・賀川豊彦と松沢の協会・幼稚園・資料館
・上北沢駅前の桜並木
・緑丘中学校校庭の大ケヤキ
・桜上水「江戸城御囲い松」の兄弟松
・桜上水の野菜畑
・八幡山の八幡社

写真左:勝利八幡神社における野口欣一さんの説明
写真右:緑が丘中学校における野口欣一さんの説明
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当日の天気は前半は曇り、後半は晴れ間も見え隠れし、気温は15℃前後でした。
参加者の年齢は60代が中心にもかかわらず、全行程約4キロを皆様元気に歩かれました。
各所の説明者は、それぞれ「地域風景資産を守る関係者」がその役割を果たし、熱心に話されました。そのため、参加された方々には、各所の特徴、今後の展開をご理解いただけたのではないでしょうか。

■2019/03/03(日) 花芽観察会を実施しました
時間:10:00〜12:00
当日は朝から冷たい雨が降り、参加者の方々には寒さのために大変な思いをされたのではないかと思います。
例年通り、講師はここ上北沢にお住まいで、桜並木のことを長い間観察されている石井誠治樹木医にお願いしました。

今まではほとんど雨の心配はなかったのですけれど、その場合は桜並木でほとんどの時間を費やしていましたが、本日は現場における観察・評価を10時45分まで行い、そのあとは区民センターに場所を移して座学・セミナーということにしました。
今回参加していただいた皆様の中には、毎年桜並木のお掃除等をお手伝いしてくれている地元上北沢小学校の校長先生と親子2組の方がおりました。
上北沢小学校のPTA会長さんにお骨折りいただいて、参加を募っていただきました。ご協力を感謝したいと思います。

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【観察結果】
桜並木は、51本の植え桝(履歴簿ができている)がありますが、その内の6本の場所は、枯れてしまった後には種々の経緯と事情によって桜を植えていません。
残りの45本の桜の中で、植え替えが10年以内のものは、今年植えた3本を含めて11本(全体の約1/4)あります。
資料としてお配りした「現状の図面」にある評価は3つのランクに分類しています。その中で正常(Aランク)と評価されているのは33本です。この中には近年植え替えたものも含まれています。

画像左:桜の位置図、画像右:桜診断一覧
<画像をクリックすると別ウィンドウが開きます。>
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この観察会の結果を受けて、最終的な評価をやり直しますけれど、その結果は後日、HPの「維持管理」の中で掲載します。
この報告は、当日の感想と石井樹木のコメントを中心としてまとめさせていただきました。
石井樹木医のコメント:
・この時期に観察するのは、葉がなく、各桜木の上部の方まで見ることができ、枝ぶり等で実態把握がしやすい
・現存している桜は、かなり重症なものもあるが、比較的手入れが丁寧に行われているため、概ね健康に育っている
・桜の評価は見栄えだけでみることは危険であり、根の張り具合、葉の付き具合をしっかり観察することが重要である
・昨年の結果から今年の観察後のランクの変化は、ランクAからBに格下げしたNo6の1本だけである
・開花の時期は例年より若干早まるだろう
ジンダイアケボノ:3月17日の週
ソメイヨシノ:その後1週間くらい
シロタエ:その後1週間くらい(4月に入り込む)
観察と座学の中で:
・石井樹木医が保管し、当日持参していただいた「桜の切り株」を参考に、年輪が形成せれるメカニズム、年輪の数え方等の実態をレクチャーしていただいた
<画像をクリックすると別ウィンドウが開きます。>
・座学では、桜のことだけではなく、「蜂蜜と樹液から作った蜜(メープルシロップ)の違い」を実際に石井樹木医が持参された実物で味わいました
・また、蜂蜜は乳幼児には食べさせないのは、「蜂の蜜は、一度蜂の胃の中に入れてから吐き出したものだから雑菌を含んでいる」ということらしいです⇒これを聞いてびっくりしました
・樹液はメープルだけではなくてほとんどの木から得られるが、食料となるのはメープル系だけである(苦味等を抜くことが難しい)

■2019/02/14(木)〜02/15(金) 植栽されました(確認)
<桜並木に新しい仲間が誕生しました>
伐採、伐根された後に、新しい桜が植えられました。
樹種は、最近植え替えられている桜と同様に「ジンダイアケボノ(神代曙)」です。
この樹種は桜に被害を及ぼすキノコ類や害虫等に比較的抵抗があるといわれております。
かなり大きくなった桜が植えられました。おそらく今年の春には開花することでしょう。
楽しみです。

画像左からNo4、28、48

■2019/02/12(火) 伐根等の作業に立ち会い
No4、28、48の位置にある3本の桜は、昨年中に伐採しました。
伐採の理由は、突然枯れてしまったNo4のほかにNo28、48は倒木の危険があると判断されたものです。
この度、この3本の桜の根を取り、土壌改良を行って、新たに「ジンダイアケボノ」を植えます。
作業は2月12日から15日の予定です。
作業日最初の日に見学させていただきました。

13日には1日かけてNo48を伐根しました。
根だけの重さは65sあったそうです。

■2019/02/10(日) 花芽観察会のポスター掲示
来る3月3日に予定している花芽観察会のポスターを掲示しました。
掲示場所は区から許可を受けた桜並木の桜木等に行うものと、区の掲示板に行うものです。
今回は前者の桜木等への掲示です。
2、3日続いた寒波の中で、会員相互の協力により手際良く11箇所に掲示しました。

■2019/01/19(土) 「第3回風景づくり交流会」に参加
時間:9:30〜12:00
世田谷区都市デザイン課が主催する上記交流会に参加しました。
テーマは以下のとおりです。
・地域風景資産クイズラリーについて
・地域風景資産に関するQ&Aの更新について
・その他、情報交換会等
上北沢桜並木会議では、活動が限られた中で「やれることをやろう」という考えで進めています。
地域風景資産に関する区のセミナーや交流会にはできるだけ出席し、風景資産活動への協力や他の団体との交流を行っています。
今回の交流会には、我々のように活動規模が小さくなってきている団体もあり、共に今後にむけた課題を話し合っています。
今回の情報交換会では、桜並木会議が3月3日に開催する予定の花芽観察会のチラシを配布しました。
配布資料:

画像左:花芽観察会のチラシ(表面)
画像右:桜並木の状況図(裏面)
<画像をクリックすると別ウィンドウが開きます。>

■2019/01/03(木) 桜並木の現状観察
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
例年行っているとおり、正月初めに桜並木の観察結果を写真に残し、保存しています。
・植替え予定:No4、28、48の3本→1月ないし2月に新しい桜が植えられます(樹種はジンダイアケボノ)
・No5に関しては、現在植え桝だけが残っていますが、新たに植えてもらうことを区に申し入れしています
・No30に関しては、写真の通りキノコが多く発生しており、今後の伐採・植替え候補になっています



******以下は区烏山公園管理事務所の見解******
No30は大分キノコが生えてしまい、今後も経過観察を行い、もしかしたら、来年度の植替え候補になるかもしれません
******2018年12月20日************************

■2018/11/26(月) 桜並木の落ち葉清掃
時間:9:30〜10:00
上北沢小学校の2年生がお掃除のお手伝いに来てくれました。
この日は町会の方々と一緒に清掃活動を行いました。
町会の方々は、上北沢小学校の子供たちが行ってくれる清掃活動日にも参加して協力してくれています。

■2018/11/18(日) 桜並木の落ち葉清掃
時間:8:00〜8:45
桜並木はいよいよ落ち葉が目立つ季節になってきました。
今年は上北沢町会に協力して3日間、上北沢小学校の子供たちと4日間の清掃活動を行う予定です。
11月18日はその第1回目の清掃を行いました。
今年は天候不順で、必ずしも黄色くなった葉ばかりではなく、緑色をした葉も結構落ちていました。
沿道の皆様はほとんど毎日のように清掃をされています。
その方たちが少しでも楽をしていただくように、町会に協力して落ち葉清掃を行いました。
参加人数は約20人、その内桜並木会議事務局では3人の参加でした。

■2018/05/01(火) 伐採に立ち合いました(No48)
5月1日と2日の両日に予定されている伐採に立ち合いました。
5月1日はNo48の伐採ですが、幹も大きく葉も多く茂っているため作業は2日間に亘るようです。
写真は区から提供されたものも含めて載せています。
なお、その後の植栽に関しては、11月〜来年1月の予定であり、樹種は「ジンダイアケボノ」の予定です。

写真:No48の伐採作業

写真左:No48の伐採作業
写真右:No28の伐採作業

写真左:No48の伐採後(新しい桜を植栽する11月以降まで、このままの形です)
写真左:No48の伐採断面(この高さの断面はそれほど空洞は見られません)

写真左:No28の伐採後
写真左:No28の伐採断面(中央部は大きく傷んでいます)

■2018/04/24(火) 第131回定例会議
参加人数:7人(その内世田谷区:2人)
時間:18:00〜19:30
場所:上北沢区民センター 第3会議室
議事:
1.区からの報告と協議
(1) 植栽桝について
・新たに設置したNo41、43、50の植栽桝は車の影響、沿道の家の出入り口等を考慮して区が設置した
・当面このままの形で様子を見るが、桜が成長して縁石を持ち上げるようなことがありそうであったら大きくすることを検討する
・既存の植栽桝では縁石を持ち上げているとこも多くみられるので、当面、危険防止のための対策をお願いしたい
(2) 植替え更新について(No28、48)
・5月1日〜2日に伐採する(伐根は後日)
・新しく植える桜は「ジンダイアケボノ」とする予定であるが、住民の意見を聞いたうえで決める
(3) 今年度の植替え更新について(No9、49)
・No9、49は腐朽率も大きいため更新候補としている
・先月の花芽観察会では石井樹木医からNo30と37は「Cランク」であり、今後の更新候補であるとの話があった。さらに「オオシマザクラ」(No4)についても、花は少なく、葉も小さくて元気が無いので更新を考えていく必要があるだろうとのことであった
(4) 枯枝の剪定について
・花芽観察会で指摘された枯枝の剪定を5月中旬頃に行う予定である
2.上北沢公園のケヤキの裂け目等について
・上北沢公園のケヤキの多くに、縦の裂け目があるが、危険ではないのか(桜)→とくに問題はないと考えている(区)
・上北沢公園北側で、道路と公園の間にある柵で囲まれた部分はどうにか公園として利用できないか(桜)→鉄道立体事業の中で道路の移設を検討している部分であり、下水工事との関連で進捗できていないと聞いている。当面は止むを得ないので了承して欲しい(区)
3.その他
(1) 八幡山の都営住宅付近の桜
・上北沢の桜並木にあるNo48よりも傾きが大きいように見える。この状態でも危険でないのなら、No48も大丈夫ではないのか(桜)→実態を調査してみる(区)
(2) 次回の会議予定
次回の会議は日程調整してから決定する