15.ご近所の方から聞いた昔話
「日本のハロウィン」

 

 ハロウィンの詳しい由来は知らなくても、カボチャのランタンや箒にまたがった魔女など、[Trick or treat]といって家々を回るしきたり等はずいぶん知られてきました。此れと同じような風習が日本にもありました。桜上水にお住まいの馬場さんから伺いました。
 馬場さんの故郷は山梨県韮崎。十三夜の頃、果物、蒸し栗、焼き栗、ふかしたサツマイモやサトイモが家々に綺麗に盛ってあります。
 夜の6時〜8時頃まで、子供たちが「上げてくんねー、下げてくんねー」と口々に言いながら家々を回ります。小さい子供はお芋や栗を貰って布袋やたもとに入れて帰ります。年上のガキ大将は家人の目を盗み、長い竹串に梨やお芋を刺して行きます。こうしてやり取りされる食べ物は全て自宅の畑や周りで取れたものでした。